師も走ると書く<12月>です。12月というのは、気忙しく何か落ち着かなくてあたふたさせる月だと思いませんか?(かにざえもんだけですか?)
あれもしなくてはこれもしなくては、と考えてしまう今年最後の<月>です。
でもそんな落ち着かなさとは対照的に、<12月>には心華やぐクリスマスがありますね!
分館ではただいまクリスマス展示をしております。
クリスマスの絵本やCD、パーティのための食事や飾り付けの本なども用意していますので、みなさん、お立ち寄りください。
ところで、オランダには12月5日にサンタクロースならぬ、シンタクラースをめぐる行事があるそうです。11月半ばにオランダに上陸して、小学校や幼稚園を廻り、子どもたちの家を訪ねるそうですが、サンタクロースに似ていますね。実はシンタクラースも同様に子どもの守護聖人、聖ニコラスがはじまりなんだとか。
そんなシンタクラースの物語の本がありますので、ご紹介します。
(アニー・M・G・シュミット/作 フィーブ・ヴェステンドルプ/絵)
何気ないオランダの子どもたちの生活が、丁寧に綴られています。添えられた絵がまたなんともいいのです。シンタクラースのお話以外にも、『イップとヤネケ』というすこし厚めの本もあります。オランダがほんのすこし、身近になるかもしれません。
他にも同じ作者の本では『パン屋のこびととハリネズミ』『カエルになったお姫さま』というふしぎな短編集があります。こちらもよろしければ、いいえ、ぜひどうぞ!
最後に大人向けの絵本を紹介します。
『フランチェスコ』と『大きな木の家』という はらだ たけひで という方の本です。
静かな静かな、うつくしい絵本です。