暑い時には少しでも涼しいところへ行き、
本を読んでのんびり、良いですよね。
さて、子どもの頃、文庫本の裏表紙にあるあらすじなどを読んで、
こんな話かなと想像したことはありませんか。
それは読んだ後に大抵忘れてしまいますね。
でも読む前の想像していたお話、それは忘れるには惜しかったのではないか、
とも思うのです。
今回ご紹介するのは、そんなことを思わせてくれた本です。
まずは1冊目。
『迷走写真館へようこそ/大竹昭子』
この本は、36名の写真家の作品を取り上げ、
著者が想像を巡らせた文章を添えたものです。
あなたならこの写真を見た時、著者とは違う想像が浮かび、
違う言葉を添えたくなるかもしれません。
2冊目。
『挫折を経て、猫は丸くなった。/天久聖一』
この本は、書き出し小説名作集と銘打っている本です。
書き出しだけで成立している物語。そんなものあるのか、
と思われるかもしれませんが、これが面白い。
この書き出しから読者は色々な事を想像する、
そして読者それぞれの中で物語ができる。
著者はあくまでも選者であり、集められたたくさんの書き出し小説は投稿されたものです。
最後3冊目。
『奥の細道俳句でてくてく/路上観察学会』
これは少し昔の本です。
街中の写真を撮って俳句と一言が添えられています。
しかし学会のメンバーが一筋縄ではいかない人ばかり。
読んでみて下さい、街中を見る目が変わります。
いかがでしょう。それでは、分館でお待ちしています。