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三月になってしまいました:かにざえもん

展示案内

2018年3月8日

1月も2月も話題も豊富にいろいろありましたが、あっという間に過ぎていきましたね。今月も卒業があって進学就職があって新生活に突入する人もあるし、パラリンピックも開幕するし、春の高校野球も始まるし、なんとも気忙しい月ではあるのですが、やはり忘れることができないのは<3月11日>です。今年も分館では、東日本大震災の展示コーナーを設けています。手にとって下さるとうれしいです。

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今回ご紹介する本は、展示コーナーではなく新刊コーナーに置いている本で、タイトルからは絶対わからないのですが、これも震災について書かれている本であります。

『おうちごはんは適宜でおいしい/菅野彰』

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著者は福島県会津に住んでいる女性で、被災したと言えない、被災者であります。それがどういうことか、読んでいると考えさせられます。…と書くとまじめで堅苦しそうですが、中身は、東北のおとりよせ食材と格闘して、おいしく食べておいしく呑んで、という本です。食べること呑むことが大好きな著者とその友人たちが、食べて呑んで食べて呑んで、食べて呑んで呑んで呑んで、笑って転げて、少し考える。そんな本です。

実はお薦めの本はまだあります。これは分館ではなく、本館所蔵の本ですがお薦めしてしまいます。『この世界の片隅に』の作者こうの史代さんの本で、『日の鳥』という本。
<あの日>喧嘩したままいなくなってしまった妻を捜して、東日本を旅する雄鶏の話ですが、絵日記の形をとっています。丁寧に描かれた風景とユーモラスな文章。現在2冊目も出ています。どちらもやさしい色合いの雄鶏の表紙です。

分館も本館も、ご来館お待ちしています。